選択理論心理士のナミです。
夏に一番楽しいこと。
人それぞれだと思いますが、超インドア派の私でも花火大会にはウキウキです♫
感動的な打ち上げ花火、屋台でしか食べられない食べ物、浴衣を着るのも楽しいですね。
花火大会は私にとって「楽しみ」の象徴で「行かずにはいられないもの」でした。でもそれは自分の感覚であって、花火大会に行く人でも目的や満たされ方は様々だとわかったエピソードがあります。
あるとき、花火大会に一緒に行った友人は、はしゃぐ様子もなく「花火大会に来たのは課題だった」と言いました。
課題かぁ~!
彼女は「夏らしいことが何かしたかったから。満足。」と言いました。
私は花火大会に対しては、その感覚を持ったことはありませんでした。
でも他の例で自分に置き換えて考えてみると、一般的に「楽しい」と言われている「旅行」は、私にとっては「課題」という感覚にとても近いです。
どこに泊って何をするかなど事前に考えることが多い、持ち物や服装の準備、前日に仕事があっても当日は朝早く起きないといけない、時間も長いので体力的にも頑張らないと・・・という気持ちが強いです。行けば見聞が広がって充実はするけれど、純粋にただ「楽しい!」という感覚とはちょっと違います。
この感覚はなんて表現したらいいのかなぁ。
何年も持っていた私の中のこの課題(笑)は、選択理論心理学に出会って気づいたことがありました。
「人には生まれつき、遺伝子に組み込まれた「5つの基本的欲求」があります。誰でもこの5種類の欲求を持っており、人によって強弱があります。」
楽しみたい 学びたい 新しいことを知りたい 好奇心が強い ユーモアに富む 冗談や笑い話が好き 場を盛り上げたい
このキーワードを見たときに「自分もそう」「そういう傾向にある」と感じる場合は、この欲求が強いといえます。
私はこの「楽しみの欲求」が5段階のうち4です。
楽しみや好奇心が行動の原動力になっている、という実感があります。
私は「花火大会」は「楽しい」だけだと思っていましたが、「楽しみの欲求」以外の4つの欲求も満たせることに気がつきました。
「楽しみ」 楽しみ・好奇心が満たされる
「力」 充実感や達成感を得ることができる
「愛・所属」 一緒にいたい人といることで満たされる
「自由」 選ぶ自由や解放感が得られる
「生存」 お腹を満たすものがたくさんある
私が強く感じていたのは「楽しみの欲求」で、友人が強く感じていたのは「力の欲求」だったんですね。視野が広がりました!
- 人は自分の基本的欲求が1つ以上満たせる行動をする
- 好きな人と(ひとりの場合もある)、好きなことを、好きな考え方ややり方でする
- 好きなもの・満たし方は、人それぞれ違う
「5つの基本的欲求」は、人それぞれ強弱が違うし、何で満たすのかも違います。同じ場所で同じことをしているからといって、考え方や感じ方も同じとは限らないんですね。周りの人たちを見て「相手はどんなものを満たしているのかな?」という視点を持つと、自分とは異なった色々な感覚に出会うことがあります。
また花火大会で、基本的欲求を満たせる日がくることを願っています。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
楽しみは学習に対する遺伝子の報酬である。私たちは他の動物よりも多く、より学んだ人の子孫である。学習は生存のために有利さをもたらし、楽しみの欲求が遺伝子に組み込まれるようになった。人間は生涯遊ぶ唯一の生き物である。遊ぶから、一生学ぶのである。
『グラッサー博士の選択理論』p76
選択理論心理学で考えてみると?