選択理論心理士のナミです。
「自分は正しいことを言っているのに、どうして相手に伝わらないんだろう!?」とイライラすることはありませんか?
ありますよね(笑)
特に、家族など関係が近い人に対して、そのような思いが強く出ることがあります。
選択理論心理学を学ぶ前の私が持っていた家族への不満は、こんな感じでした。
後先考えず、散財する家族にイライラ。定職につかない兄弟にハラハラ。
「将来困っても遅いんだから!」
「私は正論を言っているのに、どうしてわからないの!?」
「わかってもらえるまで、私が根気強く言い続けないと!」
でも、言い続けても相手に響かない、強制するとものすごく反抗される、雰囲気が険悪になる。。
ずっとそんなことを繰り返してきた私は、選択理論心理学をとおして「なるほど…」と腑に落ちたことがあるのです。
「人には生まれつき、遺伝子に組み込まれた「5つの基本的欲求」があります。誰でもこの5種類の欲求を持っており、人によって強弱があります。」
家族との関係を続ける上で、重要なヒントとなった「生存の欲求」について説明しましょう。
食べたい・寝たい 健康を心掛けたい リスクを避け安心・安定した環境にいたい 老後の備えをしたい 子孫を残したい
総称すると「生きるために必要な身体的な欲求」になります。
このキーワードを見たときに「自分もそう」「重要だと感じる」場合は、この欲求が強いといえます。
私はこの「生存の欲求」が5段階のうちの4だということがわかりました。
このことを知ったときの私は、家族の欲求の強弱を推測してみることにしました。
すると・・・
この欲求が強い私は、安心して生きながらえるために、経済的な不安を解消したい、安全な環境を作りたいという願望が強いのです。そして、それを叶えるための行動を選びます。
ですが、この欲求の低い父や兄弟は、その必要性を感じにくい傾向にあったので、行動として出てくることが少なかったのでしょう。
人が何をもとに行動するのかがわかってくると「なんでわからないの?」「なんで反発するの?」という謎が解けることがあります。自分の欲求の強さを基準にして家族と関わると、それぞれが持つ違いがトラブルになることがあるんですね。
「私の考え方に合わせてよ!」と迫っても、相手からも逆に「そっちが合わせろよ!」と言われてしまうのです。
重要なのは、正しさを主張し続けるのではなく、違いをどう調整していくか、そのことに焦点を合わせる必要があったのです。
私は「家族なんだから同じであるべき」という考えを、手放すことにしました。
- 人は遺伝子の指示にしたがって行動を選ぶ
- 欲求の強弱をもとに選ぶ行動に、正しいか間違っているかにこだわるとトラブルになる
- 自分の握りしめている正しさよりも、関係性を大切にする
ただ、これでスッキリ解消!というわけにはいきません。
対照的な欲求がぶつかりあい、危機を重ねてきた我が家の財政はかなり厳しそうです(笑)
これから何を優先し、何を妥協しながら家族と助けあっていくか、長い長い課題となりそうです。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
生存の欲求の違いが、結婚にどういう問題をもたらすかを見てみよう。この鮮明な欲求の強さは、ほんの少し違っても問題化する。よくある問題は、一人の人の生き方がもう一方の人の生き方よりも保守的であること。一人は貯蓄型、もう一人は浪費型。この二つの型の結びつきは、望ましい結婚とはならない。ただし、違いを結婚初期に認め合い、問題が起こったときに交渉する計画を立てていれば危機は防ぐことができる。ケンカをしていては、いつまでも解決しない。
『グラッサー博士の選択理論p156』
選択理論心理学で考えてみると?