米国オハイオ州生まれの精神科医(1925ー2013)です。ウエスタン・リザーブ大学医学部で博士号を修得しています。1965年『現実療法』の出版で注目を集め、精神医療の新しいアプローチ「リアリティセラピー」で広く影響を与えました。精神病院、退役軍人病院、刑務所更生施設、学校教育なとで成果をあげています。「人は精神病の被害者ではなく、自分の人生の主導者である」という観念を提唱しました。
人の心理的な問題の多くは「現在の不満足な人間関係」に原因があると考え、人が幸せであるためには「満足する人間関係」が重要であると説明しています。
主な著書
- 1965年『現実療法』サイマル出版会
- 1969年『落伍者なき学校』サイマル出版会
- 1972年『同一性社会』サイマル出版会
- 1990年『クオリティ・スクール』サイマル出版会
- 1998年『選択理論』アチーブメント出版
- 2000年『15人が選んだ幸せの道』アチーブメント出版
- 2000年『結婚の謎(ミステリー)』アチーブメント出版
- 2000年『あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法』アチーブメント出版
- 2002年『ハッピーティーンエイジャー』アチーブメント出版
- 2004年『警告ーあなたの精神の健康をそこなう怖れがありますので精神科には注意しましょうー』アチーブメント出版
- 2016年『テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る』アチーブメント出版
私たちは、精神保健(メンタルヘルス)と教育のあらゆる部門で目覚ましい成果を上げているが、これは向精神薬なしでの効果である。私自身もこれまで、クライアントの心理的問題からくる症状がどんなに重症でも薬を処方したことは一度もない。
私は「幸福とは精神的に健康(メンタルヘルス)であること」と信じている。その逆の「不幸は決して精神的に健康(メンタルヘルス)ではありえない」ということも信じている。
『警告ーあなたの精神の健康をそこなう怖れがありますので精神科には注意しましょうー』p72