同じ現実世界を見ていても、なぜ人によって「捉え方」が違うのかを、このシステムから理解することができます。人はまず五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から現実世界の情報を得ます。その後、知覚のシステムである「知識のフィルター」と「価値のフィルター」を通ります。
①知識のフィルターで分けられるもの
- 知っているものか(経験したことがあるか)
- 知らないものか
②価値のフィルターで分けられるもの
- 肯定的か
- 否定的か
- 中立的か
2つのフィルターで分けられることによって、現実と呼ばれるもののとらえ方が人それぞれ違ってきます。どちらが良くてどちらが悪いということではありません。現実の見方が他人も同じはず・同じであるべきと考えると、相手を変えようとして人間関係を損なうことになります。「人によって現実のと捉え方が違う」という事実を理解しておく必要があります。