選択理論心理士のナミです。
新しい命の誕生!ではないのに家族が増える出来事。それは、兄弟姉妹の結婚。そして親の再婚、子どもの結婚などでしょうか。
私の妹の結婚。妹の旦那さんは我が家の新しい家族となり、私は旦那さんの義理の姉となる。嫌われたくはない、気まずくなりたくない、できるだけいいところを見せたい!「楽しいお姉さんだね!」「頼れるお姉さんだね!」なんて言われたい!
しかし・・・
私が何を話しても「あ、ハイ」という返事しか返ってこない。あれ?私だけが話している?気をつかって私に合わせてくれているの?私が空回りしている?どうしよう、私ってこんなにコミュニケーション能力が低かったっけ!?汗
コミュニケーションをとる上での重要なこと。それは話している内容が「相手の好きなこと、興味・関心にあること」かどうかを気にかけながら話をすることです。コミュニケーションに困ったときは「相手の上質世界を探る」です。
- 好きな人
- 好きな物・こと、経験したいこと
- 好きな考え方
穏やかであまり表情も変わらないし感情の起伏がない相手。それでも話しながら、相手の好きな人・物・こと・考え方などを知るためのヒントがあります。
- 相手の表情がパッと明るくなる
- 口元から笑いが漏れてしまう
- 姿勢が前のめりになる
- 思考が活発になる
- 話さずにはいられない感じになる
相手は何の話が好きなんだろう?ふだんよく見ているもの・よくやっていることは?どこかに「この話題好き!」となるスイッチがあるはず。
妹にも「旦那くんは何が好きなの?」とこっそり聞いてみたものの、「野球だよ!」と言われて困ってしまった私。(うーん、ぜんぜん知らない世界)
どんなことが好きなのか。共通点があるのか。あまりガツガツしても不自然なので、時間と自分の気持ちに余裕があるときに、「何が好きかなゲーム」みたいな感覚で話をしていくことにしました。
そして・・・
少しずつ相手の好きなものがわかるようになりました。そしてそこから少しずつ会話は広がっていきました。
後日・・・
お互いの興味のあるもの。共通点。それがわかるととても嬉しいし楽しい、居心地が良い。
妹にとっての配偶者である旦那さんは、もともとは他人です。紆余曲折ありながら、ときに別れ話なんかも乗り越えて、仲を深めてきて晴れてふたりは夫婦になるのです。いっぽう、新しく義理の家族になる私や両親たちなんて、もっともっと他人です。
「結婚するから家族になります」という流れで最初から「親しくワイワイ楽しくやろう」なんて無理があったのかもしれません。お酒を飲みながら年長者がつい自分のことばかりを話して同調を求めてしまうことがあります。「長女としていいところを見せたい」なんていう独りよがりの感覚では、相手に負担をかけてしまうことがあったでしょう。困ったときには「相手の上質世界が何なのかを探してみる」。そして「共通の上質世界を一緒に楽しむ」です。
たとえ話題の数が少なくても、話す時間が短くても、お互いの好きなものについて話しているときには、心地よいやりとりができるかもしれませんね。
私はこの方法を知ったことで、会話がとても楽になりました。どんなことをあてにしながら話をしたらいいのかわからない、ということがあったら、ぜひやってみてください。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
話していることが上質世界にあることであれば、私たちはそのことを深く気にかけている。私たちの各々にとって、上質世界は、自分の個人的なユートピア、それに近づけば直ちに気分がよくなる場所である。
『グラッサー博士の選択理論』p83
選択理論心理学で考えてみると?