日常で役立つ心理学ブログ~「生きにくい」を「楽」にしよう~誰でも使える「選択理論心理学」

【withコロナvol.3】オエッとなる嫌な気分や体調不良~思考と行為でコントロール~

選択理論心理士のナミです。

情報番組を長時間見ていると、これからのことが不安になる。

争いを見たこと、誰かから言われたことを思い出して、悩んでしまう。

 

命に関わる事態となると、ひっ迫した情報が多くなったり、会話の中でも否定や強制を感じることが増えてきます。

そういうとき、不安や恐怖やイライラが体調不良につながること、ありますよね。

 

私は考えすぎて、胃痛の後にゲボが出たことが数回・・

心理士なのにです(笑)

胃がイタタタタ!!

気持ち悪い・・おろろろろー

 

でもこんなときに、すぐできる対策があります!

症状が軽いうちにすぐ行動です。

選択理論心理学で考えてみると?

選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)では、「マイナスの感情や体への症状は、間接的にコントロールすることができる」と教えています。

そのときに着目するのは「全行動」の考え方です。

 

全行動の特徴
  • 人間の行動は「思考」「行為」「感情」「生理反応」がいつでも同時に動いている
  • 直接コントロールできるのが「思考」と「行為」
  • 間接的にコントロールできるのが「感情」と「生理反応」
  • 人は嫌な感情や症状は、自分で「選んでいる」

この理論を始めて聞いた時の私は、こんな反応でした。

「えっ、嫌な感情と症状は、自分で選んでいる!?」

「いやいや選んでないよ、勝手に湧いてきちゃうから変えられないし!」

 

でも今は、選んでいることも、コントロールできることもわかりました。

今回はセルフコントロールのために、自分にこんな質問を投げかけました。

「仮に、嫌な気分や吐き気を、もっと増やすとしたら?」

それなら刺激的なテレビを見続けたり、ネット検索もしたり、ずっと座ったまま同じことを、なんなら悪い予想を考えつづける、そうしたらもっと気分も体調も悪くなりそう・・

「逆のことをしたらどうなる?」

情報から離れて別の楽しいことをしたとしたら、気分も体調も良くなるなぁ!

今よりも効果的なことを、選んでやってみるのです。

選択理論心理学では「全行動」の概念を、車の前輪と後輪に例えて説明しています。

これに自分の状況を当てはめて、効果的な方法に変えていきます。

私の場合、ゲボが出ていた状況を、こんな感じに切り替えました。

 

感情は自分の中で起きている現象なので、大きくすることも小さくすることもできました。

イライラや不安や恐怖や吐き気は、突然はわいてきません。

していることや考えていることが影響しているのです。

この仕組みがわかると、嫌な感情でも間接的にコントロールができます。

コロナ禍であっても、なるべく「自分が快適でいられる」行為と思考を選ぶ、これがとっても大切ですね。

 

すぐに問題解決に繋がることなら悩み甲斐もありますが、考えても状況が変わらないものはありますもんね。

とにかく応急処置としては、嫌な気分になるような情報を取り込まない、嫌な気分になるものよりも、良い気分になるものを意識して取り入れる、これに尽きます。

 

最近の私は、誰かと話しているときでも「あ、この話題を続けると気分がよくないかな・・」と思うとき、「この前このことを考えすぎてゲボが出ちゃってー(笑)」と伝えます。

相手の反応はだいたい「オエッ」「じゃぁやめようか」、そんな感じで話は終わります。

 

withコロナ第3回目は「「感情」と「生理反応」を変えるには、効果的な「思考」と「行為」を選ぼう」でした!

このやり方がわかって使えるようになると、セルフコントロールのレベルがグンと上がります。

一生モノの技術なので、コロナ禍に関係なく好きなだけ使ってください。

 

では、また!

 

※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。

良い気分を直接選択することは誰にもできない。しかし、全行動の概念、すなわち行動の四つの構成要素は分離されないということを受け入れれば、たとえ直接感情をコントロールできなくても、感情ばかりか、生理反応の多くも間接的にコントロールできることに気づくようになる。

『グラッサー博士の選択理論』p128