選択理論心理士のナミです。
コロナによる自粛が続く緊張やストレスから、気持ちに余裕のない人が増えています。
ときに、余裕のない感情を他人からぶつけられて、ものすごく辛い思いをすることがあります。
今のところの私のワースト1位はこちらです。
これを受けた直後は相当きつかったです(笑)
ある朝の通勤電車にて。
混雑した電車に乗り込んだとき、人の波にもまれて私の腕と一人の女性の腕がコツンと触れてしまいました。
「あ、すみませ・・」
相手の女性は「ひぃぃー!!最悪!!」と叫んだあと、ホコリを払うように腕をはたき、カバンから消毒スプレーを出してその場で噴射しました。
その後はずっと私をにらみつけ、舌打ちを繰り返していました、、
私は相手に対して何かを言うことはしませんでしたが、次の駅で降りるまでの私の頭の中はモヤモヤでいっぱいでした、、
過敏なこの時期に腕が直接触れてしまったのは申し訳なかったよ、、
だけど、そんなに強烈な当たり方をされるのは辛いよ、、
ひどい!ひどいよぉぉぉー!!!
ホットプレートのようにヒートアップしていく私の思考が止まらず・・
こんなときに気持ちを静める効果的な対処法は・・・はい、あります!!
選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)で、カウンセラーはクライアントの物の見方(知覚)を変えるお手伝いをすることがあります。
ここでは2つの知覚を比較してみましょう。
- 高い知覚・・・個人的な意味づけをしながら解釈すること
- 低い知覚・・・余計な意味づけをせずに、事実だけを受け取ること
先ほどの私の見方は「高い知覚」によるものです。
マイナスの感情を表現してくる相手のことを否定的に見て、私は次々と否定的な思考をめぐらせています。
事実かどうかわからないような、私の妄想がたくさん含まれていますね(笑)
では、この状況を事実と感情の部分に分けて「低い知覚」に変えてみると、どうなるでしょうか。
やってみました。
彼女がとった行動をみると「感染を気にしている」というのは事実でしょう。
事実といったらそれくらいでしょうか?
それ以上のことを考えてもマイナスの感情を増加させてしまうので、ここまでにしました。
知覚のレベルが高くなると、たくさんの個人的な解釈が含まれるため、事実とかけ離れてしまうことがあります。
そして、この思考は自分の苦しい感情を増やしてしまうだけでなく、人とのトラブルも起きやすくなります。
選択理論心理学を学んでいなかったら、感情的に相手に突っかかっていた?かもしれません(汗)
あるいは気持ちが弱っているときだったら「私が全部悪かったのかも・・もう私なんて電車に乗らない方がいい・・怖い」となっていた可能性もあります。
今回のような急場をしのぐための特効薬、それは「低い知覚で物事を見る」ことです。
withコロナ第6回目は「高い知覚で見てしまうことがあっても、知覚を柔軟に低くしてみよう」でした。
物事をどんな風に見るかは自分で選ぶことができるので、この方法を取り入れてストレスの直撃を減らしていってください。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
私たちは落ち込みを自ら選んでいること、そしてそれよりよい選択ができることを学ぶことにより、大きな制御力を得ることができる。同様に、私たちは見るものに対しレッテルを貼りすぎることを学ばなければならない。
『テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る』p70
選択理論心理学で考えてみると?