選択理論心理士のナミです。
コロナの影響で日常生活で我慢が増えると、「満たされない」と感じることが多くなりますよね。
「はぁー、前はこんなんじゃなかったのに・・」
次から次へと降り積もる不安や不満がありますよね。
「不満がぐちゃぐちゃでこんがらがっている・・」
「我慢ばっかりでもう嫌・・」
「なんでそんなことやらないといけないの・・」
ちょっとしたモヤモヤから、落ち込み、イライラ、食欲不振や過食、不眠や動悸などの症状が出たりなど様々です。
こんな状況でどんな風に考えて、どういう過ごし方をしたらいいのやらです。
選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)では、カウンセラーはクライアントに対して、いま何が足りていなくてこれから何をどう補ったらいいのか、一緒に探すお手伝いをします。
そのときに「5つの基本的欲求」の視点がとても役に立ちます。
- 5つの基本的欲求は、満たせると幸せを感じ、満たせないと不幸を感じる
- 人によって強弱が異なるが、毎日必要な分を満たす必要がある
自分が不満や我慢を感じているとき、5つの基本的欲求のうちの何が満たされていないのか。
実際に書き出してみると、自分がどういう状況か・足りないと感じているものはどの欲求に当てはまるか、を整理することができます。
私自身の基本的欲求の傾向を例にあげると、こんな感じでした。
・生存の欲求が高いので、健康や将来の暮らし方に関わることには慎重に
・愛・所属の欲求が低いので、人と関わる時間は少なめでも大丈夫そう
・力の欲求は平均的だけど、テレワークでももう少しやりがいを感じたいなぁ
・自由の欲求が高いので、制限や強制に不満を感じている
・楽しみの欲求が高いので、今までとは違う新しい満たし方も考えたい
このままでも大丈夫そうなもの、少し工夫した方がよさそうなもの、あきらかに不満を感じていて調整が必要なもの、がわかってきました。
コロナ前と同じやり方というわけにはいかないけれど、工夫することはできそうです。
- 生存 健康や生活の安心安全につながる情報収集をする
- 愛・所属 直接会えなくても、オンラインなどで人と繋がる工夫をする
- 力 周りの人の欲求を阻害しない方法で、やりがいを見つける
- 自由 自分で決められる選択肢を大切にする
- 楽しみ 感染対策ができる方法で楽しむ
基本的欲求は、毎日必要な量を補う必要があります。
例えば「お腹が空いた」と感じるのは、「生存の欲求が足りていないよ、何か食べてね」という遺伝子からの指示です。
同じように、他の4つの欲求も不足すると「足りていないよ、満たしてね」と指示が送られてくるのです。
そのサインが、イライラや不安や落ち込みなどの感情、食欲不振や過食、不眠や動悸などの生理反応に「サイン」となって現れます。
しんどいなと感じるとき、自分が自分に寄り添ってあげることができます。
「そっか、いま辛さを感じているんだよね」
「何が足りていないのかな?」
「一緒に考えよう」
自分でできるセルフカウンセリングですね!
コロナの状況であっても、遺伝子からの指示に忖度はありません。
5つの欲求をいちどに満たすことは難しいけれど、必要なものを優先的に満たしていくと、気持ちも身体もだんだんと楽になってきます。
日常的に基本的欲求を意識しながら満たす習慣ができてくると、メンタルの医療機関やカウンセリングを必要とする回数は減らすことができます。
身体に症状が出る前に、自分自身で予防ができるといいですよね。
withコロナ第2回目は「基本的欲求を知って、毎日自分を満たそう!」でした。
この方法も、コロナ禍であってもなくても使える方法なので、ぜひ意識してみてください。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
私たちは、遺伝子に組み込まれた五つの欲求、生存、愛と所属、力、自由、楽しみの欲求によって駆り立てられている。これらの欲求は満たされなければならない。引き延ばすことはできても、拒否はできない。自分だけが、それが満たされたことが分かる。
『グラッサー博士の選択理論』p551
選択理論心理学で考えてみると?