選択理論心理士のナミです。
家族の間の会話、いきなりケンカごしで始まることってありませんか?
「おいっ!!」
「ありえないんだけど!!」
「まったく!!」
「最悪っ!!」
それは突然、瞬間湯沸かし器のように沸騰する怒り。
突然キレる。
私にもたくさんありました。
でも逆に家族から言われることもありました。
「なにやってんの!ちゃんとして!!」
「えっ、ちゃんとって何?」
「それくらい自分で考えなさいよ!!」
よくよく思い返してみると、突然相手に怒り出すことと、「えっ、なんでいきなり怒られているのかがよくわからない」の両方があったかな。
ケンカごしに家族を罵倒する。
「えっ何怒ってんの?ヒステリー怖っ!」
何年もずっと同じことを繰り返してきたなぁと思います。
いったいどうすることが円満に解決する近道だったのでしょうか。
選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)では、クライアントが本当に求めているものは何なのか、苦情の裏側にある願望を一緒に探していきます。
- なるべく苦情について話し合うことを避ける
- 本当に求めていることは何かを見極める
- いま自分がしていることは、願望に対して効果的かを考える
「文句の裏には願望」と考えると、文句を言い続けることより、願っていることに注目するほうが解決に近づきやすく、人間関係も損ねにくくなります。
文句の裏にはどんな願い事があるのでしょうか。
察してほしいと相手に期待することは悪いことではありません。
でも文句ばかりが伝わって、本心である願い事がしっかり伝わっていないと、状況がよくなることはありません。
家族以外の人に「うちの家族ってわかってないんだよ!」「ほんとニブイんだよ!」と愚痴を言うことがあります。
自分が願っていることを他の人には細かく話すのに、肝心な家族には伝えていないということはよくあるのです。
願い事は相手に伝わってから、相手が実際にするかしないかの段階に進みます。
まずは願い事を本人にきちんと伝えることが重要です。
「どう伝えたらいいかわからないときのヒント」は?
「どう伝えたら状況が悪くなるか」の逆をやる、ということです。
どう言ったら「もう話したくない!」「顔も見たくない!」となるか。
相手のことを尊重しつつ、自己主張する言い方をしていきたいですね。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
問題は、過去のものでも、将来のものでもなく、常に現在の人間関係である。私たちは多くのものから自由になることができるが、少なくとも一つの満足できる個人的な人間関係なしには、自由で幸せな人生を送ることができない。完全に自由な選択というのは不可能である。他の人の願望を常に考慮しなければならない。
『グラッサー博士の選択理論』p550
選択理論心理学で考えてみると?