選択理論心理士のナミです。
コロナ禍で使える心理学!最終回です。
私たちはいま、本当に難しい時代を生きています。
「この状況が続くんじゃ、いつまでも幸せになれない」
「自分の選択肢を取り上げられたような気がする」
「わからないことは他の人に任せるしかないのかな・・」
そう思うことも、ありますよね。
もしかしたら、コロナが流行ってからずっとそう思って耐え忍んでいる人もいるかもしれません。
選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)では、自分の人生のコントロールを失っているクライアントに対して、自分の人生を生きるための手助けをします。
グラッサー博士の提唱する選択理論心理学には「責任の概念」があります。
- 誰も自分を幸せにはしてくれない
- 自分で自分を幸せにする方法は、いくらでも選べる
コロナがどのような経緯で発生したのか?
感染者が増えたり減ったりする、その原因は何なのか?
感染を防ぐ効果的な方法は?
効果的な治療法は?
コロナとの共存はいつまで続くのか?
確実なことがわからない中での生活。
そんな中でも、「自分で判断して、選択をして、とった行動に対して責任を持つ」ことが求められるのです。
何が正しくて・何が間違っているか、ではなく、ひとりひとりがそれぞれ最善だと思う情報を集めて、それをもとに行動するしかありません。
待っていても、誰かが助けてくれるわけでも、幸せにしてくれるわけでもありません。
大変な状況ではあるけれど、自分が意識して仕掛けていくしかありません。
大切なことは「自分の大切なものは自分で守る」「自分で自分を満たす」ことです。
どの方法が自分にとっていいのか、それを自分で選ぶことはできます。
「責任の概念」で重要なことは「自分をきちんと満たすこと」の他に「他の人の快適を阻害しない」ことです。
が、他の人のことを優先するばかりに、我慢ばかりの自己犠牲になってしまうことがあります。
そんなとき「自分を大切にしていいんだよ!」「自分のことを幸せにできるのは、自分しかいないんだよ」と言ってもらえたら自分を取り戻せることがありますよね。
こんな時代だからこそ、選択理論心理学を使ってほしいと思っています。
withコロナ第10回目は「誰かが幸せにしてくれるのではない、自分で自分を幸せにしよう」でした。
他の人との人間関係はもちろん大事!
だけどまずは自分のことを大切に!
自分で決めたら、後悔しないし、誰かを責めもしない。
そんなふうに自分の人生を責任を持って生きられる人・自立した人が増えれば、大切な人たちが選んだ選択肢も責めない・腹いせに人を傷つけることもない、優しいコミュニティになると信じています。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
選択理論の世界は弱々しい世界ではなく、責任ある世界だ。ほとんどいつでも、より良い選択を自由にすることができるということを学べば、自分のみじめさは自分の選択であるという概念は、楽観主義に通じる。このことに気づくと、個人の自由の大きな再定義となる。状況は絶望的で、何もできないという考えは、とても不快なものである。
『グラッサー博士の選択理論』p134
選択理論心理学で考えてみると?