選択理論心理士のナミです。
コロナ禍において、 多くの人が願っていること。
- 感染拡大を抑えること
- 人間関係の分断を起こさないこと
そのために、いろいろな手段がとられています。
が、その目的がいつのまにか手段と入れ替わってしまうことがあります。
例えば、感染拡大を防ぐ手段のひとつとして、マスク着用が推奨されています。
「いつでもどこでもマスクは必須だね!」
「マスクしなきゃ! マスクしなきゃ! マスクしなきゃ! 」
ん?
「何がなんでもマスク!」
マスク着用が目的となっていることがあります。
目的と手段がごちゃ混ぜになって、目的からズレてしまうことってありますよね。
そうなると、本来の目的とは繋がらないことをし続けていたり、無駄にストレスを増やしていたり、他の人が違うことをしていることを許せない、と攻撃的になることがあります。
「これさえ守ってればいいんだよ!!」
行き過ぎた攻撃の例として、マスク警察、自粛警察、帰省警察、時短警察、ワクチン警察、のようになっているのではないでしょうか。
選択理論心理学をベースにしたカウンセリング(リアリティセラピー)では、クライアントが本当に求めているものを手に入れるために、している行動が効果的かどうかを聞きます。
また、その行動が人間関係を悪くするものであれば、そのことに対しても確認をしていきます。
- している行動は本来何を求めてしていることかなのか
- していることは求めているものに対して効果的か
- していることは、良い人間関係に近づいているか・遠ざかっているか。
していることが本来の目的からズレていないかどうか、いまの行動を続けて人間関係を悪くすることはないか、いつでも自分自身に問い続けることは重要です。
そのために、自分の目的地(本来の願望)をナビゲーションにしっかり入れて、自分でハンドルをしっかりと握って、目的地に向かって運転していくことが必要になります。
いつの間にか本来目指すものを忘れ、手段のひとつにこだわっている場合があります。
ひとつの手段だけに固執してしまうことは、選択肢を狭めるだけでなく自分や他の人のストレスも増加させてしまいます。
感染拡大が止まっても、人間関係が破綻していたら虚しいものです。
それに、もし自分や大切な人が感染したときに、攻撃されるような関係性であれば、ギスギスして身も心も休まりません。
深く傷ついたり恨みになれば、人間関係の回復のチャンスがないかもしれません。
いま自分がやっていることが「願っていることと人間関係にどんな影響があるか」を考えることは大切ですね。
withコロナ第9回目は「本当に願っていることは何?目的のためにひとつの手段にこだわらず、人間関係が悪くならない行動を選ぼう」でした。
何か行動する前にふと意識するだけで、本当に願っていることへ近づくための行動のヒントになるかもしれません。
では、また!
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
何かをする前に「これは、コミュニティの他の人と自分の距離を近づけるか、それとも遠ざける傾向があるか」と自問自答する人のいるコミュニティ。このようなコミュニティでは、他の人との関係で選択理論を使うときに、他の人も同様のことをしてくれると安心できる。
『グラッサー博士の選択理論』p510
選択理論心理学で考えてみると?