付き合って最初の頃は上手くいっていたのに。
意見が合わなくなってケンカが増える。
そんなことはありませんか?
私の恋愛は上手くいっていませんでした。
「もっとこうしてくれたらいいのに」
「これが解決しないと幸せじゃない!」
当時私が恋愛テクニックとして参考にしていたのはこんなアドバイスでした。
- 男性は手のひらで転がせ
- 男性はいつまでたっても子どもだから、女性が教育しないといけない
ドラマや少女マンガの中でも、よく耳にするセリフでした。育った環境の中で「女性がしっかりしないといけない」という価値観も持っていました。(父が大酒飲みで転職も多かったため)
今は色々問題があるけど、乗り越えて幸せになりたい!そのために「それは間違っているよ!」ということがあったら、私がちゃんと正してあげたい。だって厳しいことを言ってあげられるのって、彼女の私くらいでしょう?だから頑張らないと!
相手が理想どおりに動いてくれるように、上手くコントロールができたらいいのに。そんな方法を探してはやっていました。
しかし、選択理論心理学の講座の日、私は「外的コントロール」という考え方を知り、やがて衝撃を受けることになります。
(うんうん、それを叶えるための具体的な方法が知りたい!)
しかし、この考え方のもとでは、人間関係が悪化したり、関係が断絶する可能性が高いというのです。
(ええっ!?そうなの?みんなやってるんじゃないかなぁ・・)
そして、外的コントロールの考え方を持っているときに使いやすい、致命的な習慣があるというのです。
批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、罰する、褒美で釣る
(これは、まぁ、良くないのは知っているけど、仕方ないときはあるよね?)
そして、この方法はある間柄の人に使うことが多いそう。
恋人に、夫婦に、子どもに、部下に
(わかる。言い方や態度がきつくなってしまうことはある。それは優しく言うだけじゃもう聞き入れてもらえなくなったから。でも、ふたりの幸せのためには仕方ない。それに、彼が後で困ったり誰かに嫌われたら可哀そう。だから心を入れ替えてくれるまで根気強く関わりたい。上手くいきそうなときは褒める、どうしてもわかってくれないときは、思い切り悲しい顔をして見せたり、電話がきても出ないで距離を置いてみたり。心を鬼にすることも必要。。)
そんな風に思っていると、講師の先生から質問がありました。「外的コントロールは、なぜか親しい友人には使わないのです。どうしてでしょう?」
えっ、そうなの?これをやると嫌われるの?
そんなこと考えたことなかった。だってみんな昔からやっていることでしょう?
でも、言われてみると・・・このごろ笑顔を見たことがなかった。嫌な顔をされたり、ため息をつかれることが増え。。これでは好かれていると胸を張っては言いにくい。このままの状況が続いたら?別れることになるかも。別れたくはない・・・
でも・・・せっかく親しくなって、恋人に意見できる特権を得たと思っていたから、それを手放すのは惜しいと感じました。
でも・・・
相手のことを「あいつ」と呼んで私物化し、「~させたい」と支配するのではなく、大切な友人として接するのが大切だと習いました。
「正しいのは自分で、相手は間違っている」「だから相手を正してあげよう」この考え方を土台にして行動すると、どんなやり方をしても関係が上手くいかなくなります。(確かに、立場が替わって「あいつを手のひらで転がしてやろう、教育してやろう」と相手に思われていたら、気分がいいものではありません)
それに「自分はいつも正しいことを知っていないといけない、間違えてはいけない」という想いはプレッシャーにもなって、疲れていたことにも気がつきました。
私は、今までの使い慣れた関わり方をいったん置いておいて、選択理論的な方法を試してみることにしました。
次回、具体的にどんなことから始めてみたかを書きます。
※この記事は、わたし個人の経験を選択理論心理学に当てはめ、見方を変えたり改善対策している一例です。
外的コントロールを排除したいとは思うが、生まれて以来学んできたものを捨てることは非常に難しいという訴えをよく聞く。指摘されるまで、誰も気がつかないようだが、絶対と言い切ってよいほど、外的コントロールを使わない、とても良い人間関係が一つある。もし使えば、通常は謝る。私たちは長い間の、親しい友だちには外的コントロールを使うことはない。
『警告 あなたの精神の健康を損なうおそれがありますので精神科には注意しましょう』p191
外から刺激を与えれば、人を自分の期待通りにコントロールできるという考え方。間違っている人を正すことは、自分の義務である。